「うつ病の人へ励ましてはだめ」は本当?①

夜のリラックスにキャンドルを



よく「うつ病の人へ励ましてはいけない」というフレーズを耳にします。
これの意味することってなんだろう?と思います。

単純に「頑張れ!」と言うのは確かに聞くと苦しいです。
言われたらスルーして下さい。
(スルーできずに受け止めてしまって落ち込むのがうつですが。。。)

私は、この励まし云々よりもっと傷つくんじゃないかなという言葉があると思っています。

「気の持ちようだよ」 

という言葉です。
傷つきますよね。

気の持ちようかどうかは置いておいて、自分の苦しさを否定されたということが何よりつらいですよね。

他にも「もっとしんどい人はいる」とか「考えを変えないと」とか。

うぅ、言われたくない。
押し付けないでおくれ。ってなります。

落ち込んでいる状態の時は、エネルギーがないから反発、反論する気力がなくて
そうか、私が悪いのか。考え方を変えないといけないのかと思ってしまいます。
そういう思考パターンになっちゃいます。

他の人や、状況はどうであれ、自分がつらいと思えばつらいし、おかしいと思えばおかしいです。
それを自分自身が認めてあげることが大事ですよね。

カウンセリングに来られている方も、私と会話をする中でご自分の気持ちに気付かれる方も少なくありません。
「あぁ、自分はこう思っていたんだ」と気持ちを外に出すことで初めて気づくことも。
そう、私は傷ついていたんだ、ショックだったんだ。怒っていたんだ。
ここに気付くことが、スタートかもしれません。

励まされるよりも、傷つく言葉。
それは、自分を否定されている言葉なのだと思います。